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Sunday, March 22, 2020

かながわ未来人>横浜のタグラグビーチームで輝く 「世界ダウン症の日」啓発ポスターモデル・北沢舞空(まいら)君(12):神奈川(TOKYO Web) - 東京新聞

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 ラグビーボールを手にさっそうと走る姿。生き生きとした表情がすべてを物語る。

 二十一日の「世界ダウン症の日」に合わせて日本ダウン症協会が制作する啓発ポスターのモデルを務めた。写真は、所属する横浜市泉区のタグラグビーチーム「泉レ・ブルー」の練習風景。「撮影中、本人はノリノリでした」と母朋子さん(46)はほほえむ。

 群馬県片品村で育った。小学校が統合されることになり、三年生に進級する春、ペンションを営む父茂さん(46)を村に残し、朋子さんと兄優空(ゆうくう)君(14)、弟凛空(りんく)君(8つ)と四人で、朋子さんの実家がある横浜に引っ越した。

 タックルの代わりに腰に面ファスナーで付けたタグを奪うタグラグビーは、走るのが大好きな凛空君のために朋子さんが探した。特別支援学校で勤務経験のあるコーチに「やらせてみたら」と声をかけられ、その年の冬に舞空君も始めた。

 練習は毎週日曜日に三時間。当初は一時間で飽き、座り込んでしまうこともあった。それでも、やめたいとは決して言わなかった。

 「舞空もできてるよ。タグも取れるのに、何で試合に出さないの」

 六年生になる数カ月前、チームメートの母にこう言われた。朋子さんは「他の子の足手まといになっては申し訳ない」と試合出場を遠慮していたが、話を聞いたコーチが県ラグビー協会に交渉し、小学一、二年生の試合に出場できるようになった。

 七分間の試合中はずっと走りっぱなし。仲間がタグを取られれば「パス!」と声をかけ、相手のタグを果敢に奪いに行く。試合後、「タグをいっぱい取った」とうれしそうに報告する日もあれば、負けた悔しさで涙を流す日もあった。

 「仲間の子は舞空に怒りもするし、一緒に喜びもする。こんな言い方はおかしいかもしれないけれど、普通なんです。それがうれしくて」と朋子さん。誰かに世話をしてもらうのが当たり前でいつも受け身の姿勢だったが、ラグビーを通じて周囲と対等に関わろうとする気持ちが芽生えたとも感じている。

 特に好きなのは、タグを着けて鬼ごっこをする「タグ鬼」と舞空君。四月に地元中学に進学してからもタグラグビーを続けるという。タグラグビーは、好き? 「好き」。にっこり笑った。 (石原真樹)

<世界ダウン症の日> ダウン症の人の多くが21番染色体が3本あることから、国連が2012年に3月21日を啓発の日として定めた。毎年、世界中で啓発イベントが開かれている。今年のスローガンは「We Decide」(私たちが決める)。ダウン症の由来は、最初の報告者である英国人医師ダウン博士にちなむ。

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