甘さと香りが極上...「納豆」商品化 農園・チャレンジファーム - 福島民友

　大玉村に農園「チャレンジファーム」を開園し、大豆栽培に取り組む岩崎圭さん（４０）＝いわき市出身、東京都在住＝らが、村産青大豆「秘伝」を使った大粒の納豆を商品化した。岩崎さんは「大豆本来の味を楽しめ、村の魅力が詰まった"極上納豆"に仕上がった」と胸を張る。

　岩崎さんは東日本大震災後の２０１３（平成２５）年に仕事で初めて大玉村を訪れた。農家と交流したことがきっかけで「風評払拭（ふっしょく）に向けて、安全な農産物の栽培に取り組む生産者や村民の力強い姿勢に引かれた」と、その後は仕事以外でも村を訪れるようになった。

　「農業をやってみたい」。農家の思いに触れる中で、憧れを抱いた。すると、村の官野初男さん（７２）が協力し、遊休農地を提供。岩崎さんが「チャレンジファーム」と銘打ち、１６年に大豆栽培をスタートさせた。

　官野さんらに土の手入れの仕方や土作り、栽培方法などを一から教わりながら挑戦。４年目を迎えた昨秋、安達太良山の伏流水と寒暖差のある環境による生育の良さを生かし、品質、量ともに十分な大豆を収穫することができた。

　栽培してきた青大豆「秘伝」は粒が大きく、甘さと香りが高いのが特徴。「納豆で大豆のおいしさを感じてもらいたい」と喜多方市の老舗納豆店「長命食品工業」に依頼し、製品化した。

　岩崎さんは「チャレンジを後押ししてくれた村の人たちの思いも込めて、たくさんの人に味わってもらいたい」と話している。

　直売所で月１回販売

　納豆は大豆の粒や形で厳選した「ＴＨＥ　ＯＴＡＭＡ　ＮＡＴＴＯ」（１００グラム３００円）と、「気軽に」をコンセプトにした「ＴＨＥおおたま納豆」（同２００円）の２種類を商品化した。

　２４日に大玉村のあだたらの里直売所で１５０パックを限定販売し、完売した。同直売所で６月まで月末に月１回、販売していく。次回は３月２９日に販売予定。

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February 29, 2020 at 07:22AM
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