2020/08/26 10:11 ウェザーニュース
8月も終盤だというのに、まだまだ35℃近い暑さが予想されています。そんな厳しい暑さを和らげるのに、ペパーミントが効果的だと知っていましたか?
実験では、いろいろなシチュエーションで水槽に手を入れてもらい、その温冷感を被験者に評価してもらいました。すると、無香の状態で28℃の水に手を入れた場合と、それよりも4℃高い32℃の水に、ペパーミントの香りを嗅ぎながら手を入れた場合とで、同じ「やや温かい」という回答が得られたそうです。
つまり、ペパーミントの香りを嗅ぐことで、水温が本来の温度よりも4℃低く感じられた、というわけです。また、ペパーミントの香りについて、約7割から「非常に冷たい」「冷たい」という回答が得られたといいます。
私たちの体の中には、低温を感じ取る「冷感受容体」というものが存在します。この受容体が活性化することで、「冷たい」という情報が脳に伝えられ、脳は「冷たい」と感じます。
この受容体は、実際に冷たいものに触れたときだけでなく、メントールでも活性化することが明らかになっています。そのため、メントールの成分を含むものを食べたり、飲んだり、嗅いだりすると、私たちの脳は「冷たい」を錯覚し、冷たいものに触れたのと似たような感覚になるのです。
ちなみに、日本では「ハッカ(薄荷)」という言葉もしばしば使われますが、これは「ミント」の日本語です。和種ハッカは、ミント類の中でも、l-メントールの含有量がずば抜けて多いといわれています。
まずお勧めは、ペパーミントやハッカの精油が入ったスプレーの活用です。最近は、いろいろ市販されていますので、そうしたものを購入すると気軽に取り入れられます。
シューッとひと吹き、ふた吹きすることで、部屋全体にメントールの香りが漂い、だいぶ暑さがしのげるはずです。
オフィスなど、スプレーが使いづらい場所であれば、ティッシュペーパーやハンカチ、あるいはアロマストーンなどを使いましょう。ペパーミントや和種ハッカの精油を購入し、それらに1~2滴垂らし、自分の机に置いておけば、さほどまわりを気にせず、メントールの冷涼感を味わえます。
その他、ミントティーやミント入りの食べ物などを、飲んだり食べたりするのもいいでしょう。鼻や舌でメントールのひんやり感を感じることで、「暑い」という感覚もだいぶやわらぐのではないでしょうか。
その他、これらの精油は布や家具類につくとシミになる可能性があるで、スプレーとして使うときにはかからないように注意が必要です。ハンカチ等に垂らすときは、シミになってもいいものを使いましょう。
公益社団法人日本アロマ環境協会(https://ift.tt/2YweHzN)
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August 26, 2020 at 08:11AM
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