新型コロナウイルスの感染拡大が続く東京都の小池百合子知事は30日、臨時の記者会見を開き、「感染を抑えられなければ、緊急事態宣言の発出を(政府に)要請せざるを得ない」と述べ、改めて年末年始の会食や帰省などの自粛を強く呼びかけた。この日は年内最後のモニタリング(監視)会議も開かれ、専門家からは「都内の医療提供体制は破綻の危機に
都内の30日までの1週間平均の新規感染者数は815・7人で、今月1日時点の444・3人から急増。入院患者や感染経路不明者の数も過去最多を更新している。会議では、現在確保している新型コロナ患者用の病床4000床が2週間以内に埋まる可能性が指摘され、都が独自に4段階で評価している感染状況と医療提供体制の警戒レベルを、ともに最も深刻なレベルに据え置いた。
小池知事は会見で、英国や南アフリカで流行している新型コロナの変異種が国内で確認されるなど、「未知(の事態に)に直面している」とし、「いつ感染爆発が起きてもおかしくない状況だ」と指摘。「年末年始の楽しみは、今回は諦めてください。会食は感染拡大リスクが高まる。絶対になしです」と強い調子で訴えた。「若い人も重症化することがあり、後遺症に悩まされる人も多い」とも述べ、若年層には夜間の外出を控えるよう求めた。
小池知事はまた、菅首相と電話で会談し、緊急事態宣言の発出を避けるため、都民への呼びかけを強めることなどを報告したと明らかにした。政府には今後も、新型インフルエンザ対策特別措置法を改正し、罰則規定などを盛り込むよう求めるという。
からの記事と詳細 ( 小池都知事「年末年始の楽しみ、今回は諦めて」…抑えられなければ「緊急事態宣言を要請」 - 読売新聞 )
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