政府が7月末の完了方針を掲げる高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種で、接種を終えた人の割合は7月30日時点で1回目が86%、2回目が74%に達していることが内閣官房のデータでわかった。今後は、感染が急拡大する若年層への接種加速化が急務となる。
65歳以上の高齢者向け接種は、約3600万人を対象に今年4月12日から始まった。内閣官房によると、1回目の接種を受けた高齢者は全国で約3054万人で、接種率は全都道府県で80%を超えた。山形と岐阜、滋賀、佐賀の4県は90%を上回った。
2回目の接種も済ませた高齢者は約2644万人。接種率は、岐阜県が85%で最も高く、ほかに6県が80%台に達した。菅首相は30日夜の記者会見で「(希望者への接種完了の)目標を達成できた」と語った。
一方、64歳以下への接種率は、まだ低い水準にとどまっている。読売新聞の集計では、1回目は13%。2回目は4%だ。
国際医療福祉大の和田耕治教授(公衆衛生学)は「他国と比べても(高齢者向け接種は)順調といえる。高齢者の感染が抑えられているのは、その効果だろう」と話す。一方で、64歳以下については「40~60歳代の重症事例が増えており、接種を急ぐ必要がある。この世代が接種すれば、その子供にあたる若い世代も接種に前向きになるのではないか」と指摘している。
からの記事と詳細 ( ワクチン接種終えた高齢者、1回目86%・2回目74%…菅首相「目標を達成できた」 - 読売新聞 )
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