歌手ジャスティン・ビーバー(27)が、メンタルヘルスの問題を理由に27日に行われた東京オリンピック(五輪)体操女子団体決勝を途中棄権した米代表のスター選手シモーン・バイルス(24)の決断を支持することを表明した。
2016年リオデジャネイロ大会で4つの金メダルと銅メダル1つを獲得しているバイルスは、金メダルが期待されていた団体決勝で1種目目の跳馬でミスをした後、2種目目以降の演技を棄権した。
一報を受けてビーバーは、「誰もあなたが直面しているプレッシャーを理解できないだろう。僕たちは互いに知り合いではないけど、棄権を決めたあなたをとても誇りに思っています」とコメントを添え、バイルスの写真をインスタグラムに投稿した。
自身もメンタルヘルスの問題を抱えて闘っていることを公表しているビーバーは「シンプルなこと。魂を失ってまで、全世界を手に入れることに何の意味があるんだ。時には“イエス”よりも“ノー”の方が強いこともある。普段自分が大好きなことが楽しめなくなってきたら、その理由を考えるために1歩下がることは重要だ」と続けてつづった。
ビーバーも2017年に世界ツアー「パーパス」を途中で突如中止し、残りの日程をすべてキャンセルしたことがある。インスタグラムではそのことにも触れ、「ツアーを最後までやらなかった時、みんな僕のことをクレイジーだと思ったけど、自分のメンタルヘルスのためには最善の決断だった」とつづり、最後は再び「シモーネ・バイルス、君を誇りに思う」のメッセージで締めくくった。
米国では多くの著名人がバイルスの英断を支持しており、オバマ元大統領夫人ミシェル・オバマさんや歌手ジャネット・ジャクソンや米NBCテレビのアンカーとして現地から中継を行っているホダ・コットらもSNSに応援メッセージを投稿している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)
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