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Friday, August 13, 2021

香りと辛みのバランス絶妙 飛騨山椒 - 岐阜新聞



 一般的なサンショウと比べて実が小さく、深い緑色。岐阜県森林研究所の調査によると、長く保存でき、収穫から1年たっても香りが衰えないという。他の産地よりフェランドレンが多く、爽やかな香りが鼻に抜け、ピリッとした辛さとしびれが舌を刺激する。バランスの良さは土や水、気温といった条件が重なった自然の恵みだ。

 古くからなじみ深い植物。江戸時代には飛騨の郡代が将軍に献上した記録が残り、この頃から栽培されてきた。飛騨の産物を調査した江戸後期の「斐太後風土記」にもサンショウの産地と記述がある。

 1966年に山椒(さんしょう)生産組合が発足。農協の奨励により出荷量は増えた。それまでは原料の出荷だけだったが、さんしょうを地元の名産品にしようと、加工に初めて乗り出したのが製造業者の「飛騨山椒」だ。香りの強い個体を選び、接ぎ木によって地域独自の優良系統を確立した。

カテゴリ: くらし・文化 グルメ



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