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Wednesday, August 4, 2021

ライオン、ガリガリ君とコラボした「こどもハミガキ」発売 狙いは? - ITmedia

 ライオンが、赤城乳業が展開するアイスキャンディー「ガリガリ君」とコラボした「ライオンこども ハミガキ」を数量限定で販売している。甘いアイスとハミガキと聞けば“異色のコラボ”のように感じるが、実は、2012年から毎年販売している商品だ。一体どのような狙いがあるのだろうか。

ガリガリ君 ガリガリ君とコラボした「ライオンこども ハミガキ」(出所:プレスリリース)

 展開するのは、「ソーダ香味」と「コーラ香味」の2種類。パッケージには「ガリガリ君」が歯みがきをしているオリジナルイラストを採用し、それぞれ3種類を用意した。

 同社では12年からこれまでに、パインや梨、レモンスカッシュなど、ガリガリ君とのコラボ商品を販売してきた。開発に至った経緯について「アイスの日が7月にあったこと、年間で4億本売れているガリガリ君であれば、子どもたちが楽しんで歯みがきできるのではという意図がありました」と説明する。実際に、消費者からは「子どもが楽しんで歯みがきできる」「自発的に歯みがきできる」といった声が挙がっているという。

 使用した香料は、アイスと同じものを使いながらハミガキに合う形に変更。ガリガリ君の味に近いか赤城乳業などに確認してもらいながら開発を進めた。

6割以上が子どもの歯みがき習慣づけに苦戦

 しかし、年間4億本も売れているガリガリ君だけに、消費者の“舌”は厳しい。担当者も味の再現に苦労したと振り返る。「ハミガキの本来の機能である“磨いたあとのすっきり感”を出しつつ、アイスの味に近づけられるようにこだわりました」(ライオン担当者)

 ハミガキ自体の見た目も、通常の「白練り」とは異なり、アイスの外観を再現。また“ガリガリ”という触感をイメージさせる感触を持たせるなど、細部にまでこだわった。

 同社が20年に実施した調査によると、6割以上が子どもの自発的な歯みがきを重要と考える反面、習慣づけに苦戦している。別の調査では、3〜6歳の子どもの68%が自発的な歯みがき習慣が未定着という結果もある。

ガリガリ君 6割以上が自発的な歯みがきの習慣づけに苦戦(出典:ライオン「子どもの教育・歯育に関する実態調査」)

 ライオンではガリガリ君とのコラボ商品のほかに、ハブラシとアプリを連動させ、手の動きや磨き残しをアプリに表示させるアプリ連動型IoTハブラシ「クリニカKid's はみがきのおけいこ」や、歯みがきソングなどを展開。子どもの歯みがきに悩みがある層への訴求を行っている。

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