31日投開票の宮城県知事選で、河北新報社は23~26日の4日間、電話による世論調査を行い、本社取材網の分析を加えて終盤情勢をまとめた。5選を狙う無所属現職の村井嘉浩候補(61)がリードし、元石巻市包括ケアセンター長で医師の無所属新人の長純一候補(55)は懸命に浸透を図る。調査時点で有権者の約3割が投票する候補者を決めていない。
「民の力を最大限生かす県政」の継続と発展を目指す村井候補は、自民党県連が支援、公明党県本部が支持する。両党の支持層を7割固めたほか、自主投票の立憲民主党からも約4割の支持を集める。
日本維新の会支持層の4割弱に食い込み、共産党支持層の2割弱も取り込む。無党派層からは4割弱の支持を得る。県内全域、全年代で優位に立ち、職業別では正社員、契約社員、農林水産業、学生など幅広く支持を集める。
「対話基調の県政」を掲げて転換を訴える長候補は共産党が自主的に支援し、立民県議の大半が応援に回る。共産支持層の6割弱をまとめたが、立民からの支持は3割強、無党派層の支持は2割弱にとどまる。
若年、中年層で村井候補に大きく離されているが、60歳以上の高年層からは2割の支持を集める。職業別では自営・自由業の2割強に浸透する。地域別では軒並み苦戦している。
同日選となった衆院選宮城1~6区の終盤情勢を探る電話世論調査に合わせて実施した。
◇宮城県知事選立候補者
長 純一 55歳 医師 無新
村井 嘉浩 61歳 知事 無現
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