アメリカFDA=食品医薬品局は、製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて緊急使用の許可の対象を変更し、接種可能な年齢を5歳から11歳の子どもにも拡大しました。これを受けて、CDC=疾病対策センターは、来月はじめにも接種を推奨するかどうか判断するものとみられ、推奨されれば速やかに接種が始まる見通しです。
FDAは29日、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンについて、緊急使用の許可を変更し、5歳から11歳の子どもにも接種を可能にすると発表しました。
対象となった年齢の子どもも、12歳以上と同様、3週間あけて2回の接種が必要ですが、1回に接種するワクチンの成分は、12歳以上の3分の1にあたる10マイクログラムとされています。
FDAの許可を受けて、CDCは来月2日に専門家の委員会を開き、接種を推奨するかどうか判断するものとみられ、推奨されれば速やかに接種が始まる見通しです。
CDCによりますと、アメリカではこれまでに5歳から11歳の子どもおよそ8300人が、新型コロナウイルスに感染して入院し、146人が死亡しています。
またアメリカ小児科学会の調査では、今月14日から21日までの1週間の感染者のうち、4分の1に当たる11万7000人余りが子どもだったということです。
ワクチンの接種対象の拡大が、深刻化している子どもの感染の拡大に歯止めをかけることにつながるのか注目されます。
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