7日の七草を前に、岩手県北上市江釣子地区の農家が特産の「江釣子せり」の収穫に精を出している。同地区は「清水(すず)の里」と呼ばれるほど湧き水が豊富で、古くから農家の女性の副業としてセリ栽培が行われている。
生産者最高齢の千田スミさん(89)の田んぼでは5日、薄氷が張った水の中で青々としたセリが40センチ超に育っていた。千田さんは胴付き長靴姿で田んぼに入り、力を込めて引き抜き、泥を洗った。「太く育った。皆さんにおいしいと言われている。食べてもらいたい」と笑顔を見せた。
昨季は記録的な大雪で、地区では落ち穂を食べられなかったカモの食害に遭った。今季はカモよけのネットやライトを設置し、昨年末からの大雪被害を最小限に食い止めている。
花巻農協によると、生産農家10戸と産地の規模は小さいが、香りが良くて柔らかいと市場の評価は高い。岩手県内を中心に今月末ごろまで出荷される。
関連リンク
関連タグ
からの記事と詳細 ( 七草にどうぞ「江釣子せり」 香り良く柔らか - 河北新報オンライン )
https://ift.tt/3n1QNIS
No comments:
Post a Comment