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Wednesday, May 6, 2020

長野)春の香り満載の山菜弁当 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞社

 コロナ禍で予約キャンセルが相次ぎ、半世紀近く続けた店を畳もうと考えた。しかし、孫の励ましを受け、得意の山菜料理を詰め込んだ持ち帰り弁当を始めた。「おいしいと言われれば『やるかあ』となる」。須坂市の季節料理店「六本木」の店主、寺沢玲子さん(77)は笑顔だった。

 行者にんにく、タラの芽、モミジガサなど8種の天ぷらに、ふきのとう味噌(ふきみそ)やふきの煮物、こごみのごまあえ、うどの混ぜ込みご飯……。4月末から発売した十数種の山菜が山盛りの弁当(1千円)は春の香り満載だ。

 19年前に亡くなった夫と店を始めて48年目。いまは主に夜の宴会を引き受け、山菜やキノコなどの郷土料理が食べられる店として地元で愛され、東京からもこの時期、山菜目当ての団体が訪れるほどだった。

 ところが、今年はそれが一変。近くの臥竜(がりゅう)公園の桜が咲く4月はかき入れ時だが、約20の宴会がキャンセルになった。3月後半から客足は減り、毎年ゴールデンウィークの帰省客らでにぎわう5月も予約がない。

 寺沢さんは「もう潮時、やめようと思った」。3月には店の最後の思い出にと、サツマイモやカボチャなど野菜たっぷりのカレーを2日間で計120食分作った。それを休校中の小中学生に無料でふるまった。

 「そんなこと言わずに頑張って」。弱気になっていた寺沢さんを勇気づけたのが、東京で保育士をしている孫娘だ。帰省するたびに、おばあちゃんの手料理を楽しみにしていた。

 励まされた寺沢さんは、車を駆って山菜の調達に奔走。自ら採ったり、頂いたり、購入したり。飯山市まで足を延ばすこともある。孫や常連客、須坂商工会議所がSNSなどで発信してくれて、東京から「冷凍で送ってほしい」との電話も。これはさすがに断ったが、「予約が入ると張り切ってしまう。ヒマなときはガクッとしていたが、ありがたいことです」。

 山菜の入手量にもよるので、1日に提供できる数は限られる。予約、問い合わせは同店(026・245・7815)へ。(北沢祐生)

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