利用客らが行き交う羽田空港の出発ロビー＝２８日午前（共同）
新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからないことを踏まえ、政府の観光支援事業「Ｇｏ Ｔｏ トラベル」が２８日、全国で一斉に停止された。期間は来年１月１１日までの１５日間で、例年なら年末年始の休みを利用した人たちでにぎわう観光地の関係者らは「どんな影響が出るのか」と不安を隠せないでいる。
各国で報告が相次ぐ新型コロナ変異種を巡っては、国内侵入を防ぐため、政府は２８日から来年１月末まで全ての国・地域からの外国人の新規入国も原則停止。空港の国際線は人がまばらだった。
菅義偉首相は官邸で、入国停止について「国民の命と暮らしを守り、先手先手で対応するためだ」と記者団に語り、国民に対しては「静かな年末年始をお過ごしいただきたい」と求めた。
東京・上野のアメ横商店街の乾物店「丸安商店」２代目店長の深沢芳彦さん（６６）は「「今年の売り上げは例年の３、４割。４８年間、商売してきて、こんなに厳しい年は初めて」と肩を落とした。
（共同）
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