公明党の遠山清彦衆院議員(51)=比例代表九州ブロック=は1日、大島理森衆院議長宛てに議員辞職願を提出した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下の深夜に東京・銀座のクラブを訪問した問題などの責任を取った。
遠山氏は1日午前、国会内で記者団に「国民の政治への信頼を深く傷つけてしまったことに対して改めて心からおわび申し上げる」と謝罪。「熟慮した結果、潔く議員辞職をすべきだと決意した」と述べた。
次期衆院選への対応については「神奈川6区を含め、どこかで立候補する意思は持っていない」と述べ、出馬を見送る考えを表明した。公明党は次期衆院選で、遠山氏を神奈川6区の公認候補として擁立する方針だったが、取りやめる。石井啓一幹事長は問題発覚後も神奈川6区での遠山氏擁立は「変わらない」と述べていたが、方針を転換する。
遠山氏は1月22日、深夜まで東京・銀座の会員制クラブを知人と訪問したとして、同26日の週刊文春電子版で報じられていた。また、2019年の政治資金収支報告書にキャバクラなどの飲食費計11万円を計上していたことも発覚していた。
遠山氏はこれらの問題の責任を取って、1月29日に党幹事長代理を辞任した。だが、自身や公明党への批判は収まっておらず、同31日に党幹部や支持者らと協議して議員辞職を決意したという。【木下訓明】
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