21日に出火した栃木県足利市の山火事は4日目となった24日も強風にあおられて延焼し、鎮火のめどは立っていない。早朝からヘリによる上空からの散水に加えて地上からも消火活動が続いた。周辺177世帯に避難勧告が出され、周辺の中学高校が臨時休校になった。
この時季に吹く「赤城おろし」と呼ばれる北西の強風が延焼を広げた。県内では16日から乾燥注意報が発令中で、山林も乾ききった状態だった。23日には10メートルを超える北西の季節風が吹き、ヘリによる消火活動も一時中断された。焼失面積も約77ヘクタールまで広がった。
市は23日、両崖(りょうがい)山南側の西宮町、本城1丁目の一部住民に避難勧告を発令。24日も足利高校西側の本城1丁目の80世帯や天狗山西斜面の大岩、五十部(よべ)町の25世帯にも避難勧告を出した。民家から約50メートルに迫った場所もあったという。市は3カ所に避難所を設けた。
避難勧告が出された地域に住む…
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