赤塚植物園(津市高野尾町)が、しだれ梅の香りのするハンドクリームを開発した。運営する梅園に咲く花を採取し、独自に香りの成分を分析して商品化。しだれ梅の香りは未知な部分が多かったといい、全国的にも珍しい商品と胸を張る。 (須江政仁)
同園は鈴鹿市山本町で梅園「鈴鹿の森庭園」を運営。研究栽培をする「呉服(くれは)しだれ」を中心に約二百本の梅を植えており、今が見ごろという。
同園の研究開発部は昨年初め、新型コロナウイルス感染予防の消毒などで荒れがちな手肌を保湿するハンドクリームの開発に着手。二月に開花の時季を迎えていた呉服しだれの香りをクリームに付けることができないかと考えた。
同園によると、梅の香りでは、一般的に白梅の香り成分が知られている。一方、しだれ梅の成分はこれまで分析がほとんど行われてこなかったため、不明な部分が多かった。そこで、同園は梅園内の花を採取し、独自に分析を実施した。研究員の長谷川幸子さんは「採取時期によって、香りを構成する成分の割合が変化する。どの時期の香りが一番人に合うのかを見つけるのに、一カ月以上かかった」と振り返る。
分析の結果、呉服しだれは梅特有の甘い香りだけ...
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