楽天先発の田中将大投手(32)が今季2度目の実戦登板で、予定の3回を42球2安打2四球1失点で終えた。最速は149キロを計測した。

立ち上がりから足元を気にする動きが見られた。初回、ヤクルト先頭山崎に右前打を許し、1死から四球で一、二塁とピンチを招くと、村上に3ボール1ストライクから真ん中へ入った148キロ直球を右前適時打とされた。

それでも荒木を右飛、西田は133キロスプリットで空振り三振に抑えた。

2回は松本友を一ゴロ、中村を右飛、並木は歩かせたが、山崎を左飛に打ち取る。回を重ねるにつれ徐々にテンポが早まってくる。3回は元山、塩見、村上を3者凡退に抑え、予定回数を終えた。マウンドを降りる際にはやや苦笑いも浮かべながら、ベンチへ戻った。

2度目の登板を終え「自分の中で1戦目を投げた時よりもはるかに、感触もそうですし、いろんなものを少しずつ呼び起こしていかないといけない部分が出てきていて、自分に今何が足りないのかを確認していくことができた。1戦目より2戦目でステップアップもできた。課題もできたので、すごく意味のある登板だったと思います」と手応えを示した。

初回に適時打を許した村上とは今回が初対戦。「みんなに聞いたらいい打者だと言いますし、自分の投げるボールもどうなのかというところもありますけども、1打席目も際どいところをしっかりといい形で見逃していましたし、やっぱり率も残せるし長打も打てるというところで、いいバッターなのかなと思いました」と感想を口にした。

20日の日本ハム戦で実戦初登板。2回3失点とし、中6日で、この日のマウンドとなった。