東京都は新型コロナウイルス感染拡大防止のために緊急事態宣言が発令された場合、飲食店のうち酒類を提供する店には休業要請をする方向で調整に入った。提供しない店にはまん延防止等重点措置と同様に午後8時までの営業時間短縮を要請する見通し。都は国と詰めの協議を進め、23日に宣言発令が決まれば同日中に対策を公表する予定。
都関係者によると、百貨店など床面積が1000平方メートルを超える大型商業施設や遊興施設、カラオケ設備のある店に対しても休業要請を検討。スポーツイベントは観客数制限を求める方向で調整している。都立高校などでは分散登校を実施し、自宅でのオンライン授業と組み合わせて、通学する生徒を減らす方針だ。部活動は全国大会に参加する場合を除き、原則中止とする方向で検討している。
東京都は大型連休に備えて早期の対策が必要だと判断し、21日夜に政府に宣言の発令を要請した。期間については25日から5月11日前後で調整を進めている。【古関俊樹、斎川瞳、竹内麻子】
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