「君の頭は腐っている」全部員の前で謝罪強要…漕艇部監督・学校法人を提訴 - 読売新聞

　仙台大学（宮城県柴田町）の漕艇（そうてい）部の男性監督（５８）から暴言などのパワーハラスメントを受けたとして、元部員の男性が監督と同大を運営する学校法人を相手取り、約４４００万円の損害賠償を求める訴訟を松山地裁今治支部に起こした。

　訴状によると、男性は２年生だった２０１９年４～９月、監督から「できないんだったらやめろよ」「君の頭は腐っているんだ」などとどなられ、全部員の前で謝罪させられるなどのパワハラを受けたとされる。男性は精神的に追い詰められて同年１０月に退学届を提出し、出身地の愛媛県に帰郷。適応障害などと診断された。

　男性監督は現役時代、ロサンゼルス、ソウル、バルセロナ五輪に３大会連続で出場。１２年のロンドン五輪で代表チームのコーチを務めた。同大では０２年の漕艇部創部と同時に監督に就任した。

　男性監督は大学を通じて「裁判を通して明らかにする」とコメント。同大の松本文弘副学長は「学生と見解が異なる部分がある。裁判で明らかにする」と話した。

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