東京・蔵前にオープンしたオリジナルホームフレグランス専門店〈kako-家香-〉。60分間で作ることができる自分にぴったりのホームフレグランス作りを体験してきました。 【フォトギャラリーを見る】 東京のブルックリンとも呼ばれるようになった蔵前。浅草観光のついでに足を伸ばす人も多かったが、近年では古い家屋をリノベーションしたカフェや雑貨屋が増え、それらを目当てに訪れる人も増えている。そんな蔵前に、オリジナルホームフレグランス調香専門店〈kako-家香-〉がオープンした。 〈kako-家香-〉は新旧のショップが立ち並ぶ浅草から蔵前へと伸びる大通りにあたる、国際通り沿いの路面店。運営は1940年創業の亜鉛めっき・亜鉛合金めっきのパイオニア、日東電化工業株式会社で、同社は長年、金属表面処理加工に使用してきた「金属イオン(ミネラル)」を活用する技術に着目し、2004年にヘルスケア事業部を立ち上げた。メインブランドであるスキンケアブランド〈オサジ〉は、全国の百貨店の中にインショップを設けるほどに成長しており、〈kako-家香-〉はその新業態となる。
店内はショップの半分のスペースで「オサジ」のコスメやスキンケアも取り扱い、残りをホームフレグランス作りのワークショップスペースとして当てている。ワークショップスペースは、壁一面を覆う棚や手前に設けられたカウンターテーブルが黒でまとめられ、無機質なラボのような印象。ここで、一度に3人の調香体験が可能となっている。
まずテーブルには、12種類のブレンドエッセンシャルオイルとその試香紙がセットされており、それらを1本ずつ香り、好みの香りを探ることからスタートする。ブレンドエッセンシャルオイルは、例えば「レモングラス・アオモジ・フェンネル」「ローズ・ゼラニウム・ワイルドローズ」「ヒノキ・ベチパー」などそれぞれ2~3種類を独自で合わせたオリジナルの香りで、馴染み深いものから独創的なものまで幅広いラインナップだ。聞くと、シングルの香りで作ると膨大な時間がかかるため、予めブレンドしたオイルを使用するのだという。12種の試香紙はトップノート、トップミドルノート、ミドルベースノート、ベースノートと、香りの揮発速度ごとに4つに分類され、各カテゴリーから1本ずつ選び、組み合わせて好みの香りを調整する。 組み合わせの目星がついたら、実際のエッセンシャルオイルを使って机の上に置かれた小さなワイングラスで自分で調香していく。選んだオイルの香りを一滴ずつグラスに加えながら、選んだ4種のオイルの配合を調整することで香りの奥行きをつくる作業だ。わずか一滴なのに、香りの印象が大きく変化するため、丁寧に確かめながら香りを追加。時折、香りを見失ってしまうので、そんな時はコーヒー豆の入った隣のグラスで鼻をリセットしながら。滴下数が決まれば、オーダーシートに記載して提出。その場でスタッフがオーダーシートにならってエッセンシャルオイル(10ml)やルームフレグランススプレー(100ml)に仕上げてくれる。調香時間はトータルで約60分ほどでその後のアイテム製作に30分ほどかかるので、その間は近隣を散歩したりお茶をするのもいい。
作った香りのレシピはお店で保管され、シリアルナンバーを伝えれば何度でも同じ香りをリピートできるという。ちなみに〈kako-家香-〉の由来は、コンセプトとしている「家紋のように、家の香りを受け継いでいく」という言葉から付けられたもの。自分で作った愛着のある香りが家での時間や記憶と混じり合い、毎日の生活に欠かせないものになる。そんな長く付き合っていける自分だけの香りを見つけてみては。
text_Mio Koumura editor_Keiko Kusano
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