楽天田中将大投手が、困難に立ち向かう甲子園球児へエールを送った。19日、東京五輪明け初先発の20日日本ハム戦(札幌ドーム)に向け、楽天生命パークで調整。コロナ禍にも負けず、白球を追う球児たちに「僕たちの時とは状況が違いすぎるので、気安く言葉はかけられない」と前置きしながら「自分たちが今までやってきた、練習してきた野球をそのままグラウンド上で出してほしい」と願った。

自身は駒大苫小牧2年時に夏の甲子園優勝投手、3年時は早実と決勝再試合までもつれた末に準優勝となった。「そういうところで投げるところを見てもらえたから、今この世界にいる。影響は大きい」と聖地の力をかみしめる。だからこそ、コロナ禍の影響で辞退した宮崎商、東北学院の気持ちに寄り添う。「いつ感染してもおかしくない状況。周りの人が責めることは違うと思う。甲子園出場まで上り詰めた事実はあるので、そこは胸を張ってほしい」と思いを込めた。

自身は現在日米通算181勝を記録しており、あと1勝で石井一久GM兼監督(47)に並ぶ。中17日で今季初のカード頭を任され「カード頭をしっかりと取ることができれば後の戦いというのが楽になると思う。3連勝という可能性も出るわけなので、しっかりと1個取って勢いに乗っていけるように」と力を込める。

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