
原点回帰した筋立て、定番曲も満載
記者は、初日前に行われた公開稽古を取材しました。コロナ禍ということもあり、休憩なしの約1時間45分に凝縮された舞台はテンポよく、満足度の高いものでした。 様々な事情を抱えて少年刑務所に収監され、けんかを繰り返していた少年たち。ある日、井上瑞稀さん(HiHi Jets)の弟が危篤だということを知り、厳しい看守に反抗して脱獄を試みる中で、互いの結束を深めたり、過ちを認めて将来を見つめ直したりする――というのが今回のストーリーです。これはKis-My-Ft2、A.B.C-Zらが出演していた頃のものと同様で、ストーリーが原点回帰したことで舞台の主題がより明確になったように思います。今回、HiHi Jetsと美少年が初めて主演を張るということを踏まえると、内容が原点回帰したことはふさわしいようにも感じます。 ストーリーのほか、劇中の定番曲も踏襲されていました。これも、「少年たち」ファンにはうれしい選曲です。一方、ストーリーや曲を継承しつつも、衣装、照明、セットなどはスタイリッシュになっていて、そこは「令和版」といったところでしょうか。 メンバーのキャラクターに合った配役も印象的でした。例えば、ラップが得意な猪狩蒼弥さん(HiHi Jets)は、ラップの道に進みたかったものの、反対されて父親を刺してしまったという役どころです。受験に失敗して親の期待に応えられなかった、振り込め詐欺(オレオレ詐欺)に手を染めたなど、各自の個性を生かしつつ、現代社会を反映した設定が目立ちました。 何より、以前彼らが出演していた舞台などと比較して、セリフの言い回しや表情、ちょっとしたしぐさに演技の上達ぶりが見て取れ、芝居に厚みが増したように感じました。なので、少年たちが抱える事情、罪を犯した背景がスーッと入ってきます。技術的には少し粗い部分も否めませんが、それもフレッシュさゆえ。この舞台で約1か月間主演を務めることで、さらにスキルを磨いていくでしょう。 刑務所の日常を描く場面では、全員で「桶ダンス」を披露。全裸に見える少年たちが桶で下半身を隠しながら踊るシーンで、この舞台の“名物”の一つです。シリアスな芝居が続く中、コミカルな動きやアドリブで笑いが起き、客席が和む数少ない場面でもあります。 芝居の後は、歌などで構成されるショータイムで観客を楽しませます。滝沢さん肝いりの演目という「Crash Beat」は、8分間に及ぶダイナミックな太鼓の演奏。それぞれの太鼓に上から水が降り注ぐ中、一糸乱れぬパフォーマンスを披露し、見応えがありました。太鼓と水の組み合わせは、これまで滝沢さんが手掛けてきた舞台の“鉄板演出”で、らしさが色濃く出ていました。
からの記事と詳細 ( HiHi Jetsと「美 少年」が初主演舞台「少年たち 君にこの歌を」で好演、会見で垣間見えた野望とは(大手小町(OTEKOMACHI)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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