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Sunday, October 10, 2021

ガリガリ君 進化続く40年 - 読売新聞

 年間約4 おく 本も食べられているという 赤城乳業あかぎにゅうぎょう本社ほんしゃ埼玉さいたま深谷ふかや 市)の 氷菓ひょうか 「ガリガリ君」が今年、発売40 周年しゅうねんむか えました。1981年の登場 以来いらい 、150 種以上しゅいじょう の味を送り出し 幅広はばひろ い年代に あい されてきた 魅力みりょく歴史れきし を、同社マーケティング部の 岡本秀幸おかもとひでゆき さん(35)にオンラインでうかがいました。

 ガリガリ君は40年前、当時の同社の 看板かんばん 商品だったカップ入りのかき氷「赤城しぐれ」を 棒状ぼうじょう にして、 子供こども片手かたて で食べられるようにと 考案こうあん されました。

 パッケージの男の子は、 最初さいしょ はわんぱくな中学生のガキ 大将だいしょう をイメージ=写真《1》=。 消費者調査しょうひしゃちょうさ をもとに2000年からは、よりかわいらしい小学生の絵に わったそうです。「昔に くら べ子供のかむ力が弱くなっているため、氷の粒を小さくするなどの 改良かいりょう もしています」と岡本さんは 説明せつめい します。

 発売した年はソーダ味、コーラ味、グレープフルーツ味の3 種類しゅるい だけだったのですが、その後、バラエティーに む味が毎年発売されてきたのも大きな 特徴とくちょう です。 なし 、いちごなど 果物くだもの が多いですが、 過去かこ には、たまご きやナポリタンなどの 個性的こせいてき な味があったことに おどろ きます。

 岡本さんは、2012年に発売され人気となったコーンポタージュ味=写真《2》=の開発に たずさ わりました。 常識破じょうしきやぶ りだったのは、つぶつぶした食感を 再現さいげん するためにフリーズドライ 加工かこうほどこ した本物のコーンをガリガリ君に ぜたこと。「お客さんに楽しんでもらおうと新しいことに 挑戦ちょうせん しました。この 成功せいこう は自分も 成長せいちょう させてくれたと思います」と かえ ります。

 40周年の今年は、うめ味( 販売終了はんばいしゅうりょう )=写真《3》=が話題になりました。 昨年さくねん 、消費者への食べたい味アンケートで1 えら ばれたのがきっかけで 現在げんざい の開発チームが はじ めての味に挑戦。 駄菓子だがしなつ かしい味をイメージして うめ を入れるなどの 工夫くふう をし、ツイッターやフェイスブックなどのSNSで写真 えするようピンク色にしたことも 好評こうひょう だったそうです。

  当初とうしょ 、主に子供向けの商品だったガリガリ君は現在は、多くの世代に この まれています。実は毎年、多くの新しい味を開発しながら、定番のソーダ味はほぼ えていないそうです。岡本さんは、「大人になってからガリガリ君を食べたときに、子供の頃に家族や 友達ともだち一緒いっしょ に食べた時の楽しい思い出をよみがえらせてもらうのが、一番大切だと考えています。ガリガリ君は、たくさんの思い出と むす びついた 一種いっしゅ のコミュニケーションツール(交流の道具)でありたい」と語ります。

 市場調査や 広告宣伝こうこくせんでん をするマーケティングの 部署ぶしょ の一員として、お客様相談室へ せられる声のほか、SNSの 反応はんのう意識いしき しているという岡本さん。「50周年には、年間5億本の販売を目指したい」と意気込みます。

  取材しゅざい を通して、ガリガリ君が長年、愛されているのは、お客さんの声をたくさん取り入れ、楽しませようと 努力どりょく してきたからだと感じました。岡本さんが「もし食べてみたい味があったら、気軽にお客様相談室に意見を伝えてほしい」といってくれたので、 わたし たちも面白い味を考えてみようかな、と思います。

  あま くて、けれどもさっぱりとしたガリガリ君の味が きです。食べて初めて 結果けっか が分かる「 あた り棒」にもいつもドキドキしています。

 今回、岡本さんからガリガリ君の会社が色々な挑戦をし、お客さんの期待に こた えられるようにと努力してきたことを学びました。お客さんの声を商品開発に生かすマーケティングというお仕事にも 興味きょうみ を持ちました。(岩瀬)

 ★企画者・ 岩瀬慧いわせけい 記者(中2)、 丹羽美貴にわみき 記者(高1)、 中島なかじま あかね記者(中1)

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