年間約4 億 本も食べられているという 赤城乳業 ( 本社 ・ 埼玉 県 深谷 市)の 氷菓 「ガリガリ君」が今年、発売40 周年 を 迎 えました。1981年の登場 以来 、150 種以上 の味を送り出し 幅広 い年代に 愛 されてきた 魅力 や 歴史 を、同社マーケティング部の 岡本秀幸 さん(35)にオンラインでうかがいました。
ガリガリ君は40年前、当時の同社の 看板 商品だったカップ入りのかき氷「赤城しぐれ」を 棒状 にして、 子供 が 片手 で食べられるようにと 考案 されました。
パッケージの男の子は、 最初 はわんぱくな中学生のガキ 大将 をイメージ=写真《1》=。 消費者調査 をもとに2000年からは、よりかわいらしい小学生の絵に 替 わったそうです。「昔に 比 べ子供のかむ力が弱くなっているため、氷の粒を小さくするなどの 改良 もしています」と岡本さんは 説明 します。
発売した年はソーダ味、コーラ味、グレープフルーツ味の3 種類 だけだったのですが、その後、バラエティーに 富 む味が毎年発売されてきたのも大きな 特徴 です。 梨 、いちごなど 果物 が多いですが、 過去 には、たまご 焼 きやナポリタンなどの 個性的 な味があったことに 驚 きます。
岡本さんは、2012年に発売され人気となったコーンポタージュ味=写真《2》=の開発に 携 わりました。 常識破 りだったのは、つぶつぶした食感を 再現 するためにフリーズドライ 加工 を 施 した本物のコーンをガリガリ君に 混 ぜたこと。「お客さんに楽しんでもらおうと新しいことに 挑戦 しました。この 成功 は自分も 成長 させてくれたと思います」と 振 り 返 ります。
40周年の今年は、うめ味( 販売終了 )=写真《3》=が話題になりました。 昨年 、消費者への食べたい味アンケートで1 位 に 選 ばれたのがきっかけで 現在 の開発チームが 初 めての味に挑戦。 駄菓子 の 懐 かしい味をイメージして 梅酢 を入れるなどの 工夫 をし、ツイッターやフェイスブックなどのSNSで写真 映 えするようピンク色にしたことも 好評 だったそうです。
当初 、主に子供向けの商品だったガリガリ君は現在は、多くの世代に 好 まれています。実は毎年、多くの新しい味を開発しながら、定番のソーダ味はほぼ 変 えていないそうです。岡本さんは、「大人になってからガリガリ君を食べたときに、子供の頃に家族や 友達 と 一緒 に食べた時の楽しい思い出をよみがえらせてもらうのが、一番大切だと考えています。ガリガリ君は、たくさんの思い出と 結 びついた 一種 のコミュニケーションツール(交流の道具)でありたい」と語ります。
市場調査や 広告宣伝 をするマーケティングの 部署 の一員として、お客様相談室へ 寄 せられる声のほか、SNSの 反応 も 意識 しているという岡本さん。「50周年には、年間5億本の販売を目指したい」と意気込みます。
取材 を通して、ガリガリ君が長年、愛されているのは、お客さんの声をたくさん取り入れ、楽しませようと 努力 してきたからだと感じました。岡本さんが「もし食べてみたい味があったら、気軽にお客様相談室に意見を伝えてほしい」といってくれたので、 私 たちも面白い味を考えてみようかな、と思います。
甘 くて、けれどもさっぱりとしたガリガリ君の味が 好 きです。食べて初めて 結果 が分かる「 当 り棒」にもいつもドキドキしています。
今回、岡本さんからガリガリ君の会社が色々な挑戦をし、お客さんの期待に 応 えられるようにと努力してきたことを学びました。お客さんの声を商品開発に生かすマーケティングというお仕事にも 興味 を持ちました。(岩瀬)
★企画者・ 岩瀬慧 記者(中2)、 丹羽美貴 記者(高1)、 中島 あかね記者(中1)
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からの記事と詳細 ( ガリガリ君 進化続く40年 - 読売新聞 )
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