仙台市太白区秋保野尻地区に伝わる特産の新そばを味わう試食会が27日、同地区の交流カフェ「ばんどころ」であり、住民や生産者らが旬の味覚を堪能した。
山間部の寒暖差を生かした特産「秋保在来そば」は同地区を中心に22ヘクタール栽培され、香りの強さともちもちした食感が特長。試食会では、カフェを運営する野尻町内会の有志がそば粉の割合を変えた手打ちと機械打ちを約55人に振る舞った。
仙台市宮城野区の会社員桑原めぐみさん(47)は「弾力とのど越しのバランスが良く、レベルが高くて驚いた。自然豊かで空気がおいしい秋保ならではの味だ」と舌鼓を打った。
藩制時代以前から食糧難対策で始まったソバ作りは、稲作の普及で作付けが減少。地域活性化の一環として、約30年前から栽培拡大に取り組んでいる。あきう生産組合の柴田市郎代表理事は「夏場の長雨で今年の収量はやや少なめだが、近年は土壌改良で安定生産が進んでいる」と話す。
新型コロナウイルス感染症の影響で休業中のばんどころは、来年4月に再開予定。野尻町内会長の佐藤幸記さん(68)は「念願の再開だ。敷地の桜と一緒に楽しんでほしい」と呼び掛けた。
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