南蔵院の巨大な釈迦涅槃像や篠栗四国八十八カ所が有名な、福岡の篠栗町。
お遍路さんや御朱印集めに勤しんでいる人にとってはもちろん、
豊かな自然に癒されたい人にもぴったりのドライブコースです。
そんな篠栗町に、ぜひ立ち寄ってほしいスポットが誕生しています。
地元では「のみやまさん」という名前で親しまれている
高野山真言宗別格本山の「呑山観音寺」。
2023年5月には、国内でも2例目という貴重な総木造建築の
「瑜祇大宝塔(ゆぎだいほうとう)」が建立されています。
普段、瑜祇塔の周辺エリアは非公開なのですが、
そんな塔のすぐ下に今年、「花筵庭(かえんてい)」が開園。
春の特別拝観にあわせて5月19日(日)から〈薔薇まつり〉が始まりました。
塔の横の階段を下りると、ふわりと鼻をくすぐる薔薇の香り。
視界が開けた先には、イングリッシュローズをはじめとした薔薇、
ラベンダーやサルビアなどの宿根草が広がっています。
「花筵」とは、花の絨毯(じゅうたん)のこと。
手づくり感のある小さなバラ園は、明るく開放的でありながら
“おこもり感”もあり、ホッと心が落ち着く空間です。
取材に伺った日(正式開園前)はまだ三分咲きでしたが、
これからさらにたくさんの薔薇が開花し、満開を迎える予定です。
庭園をつくったのは、呑山観音寺の副住職である村上了然さん。
きっかけは、コロナ禍で外出することが減った3、4年前のことでした。
「人との交流が減ったことで、気持ちの落ち込みを感じている方々のお話を聞き、
お寺にお参りに来た方が癒され、元気になれるような場所をつくりたいと考えました」
お寺の資材置き場として使われていたスペースを活用し、
ほとんどDIYで作り上げたという、素朴さと優しさに満ちた小さな花園。
薔薇の香りで心が穏やかになった後は、天王院本堂での
写経体験に挑戦してみるのもオススメです(志納金500円)。
入園時にいただける特別御朱印散華は、本や手帳にはさんでお守りにも。
薔薇まつりの期間中は「小さな観音市」も開かれており、
キッチンカーや出店が日替わりで出店予定です。
information
呑山観音寺 薔薇まつり
開催期間:2024年5月19日(日)〜6月9日(日)
開園時間:9:30~16:30(最終入場)
会場:呑山観音寺 福岡県糟屋郡篠栗町萩尾227-4
拝観料:一般400円 ※中学生以下無料
Web:公式ホームページ
Instagram:花筵庭 @nomiyama_rose_garden
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篠栗町には、芳醇なコーヒーの香りが楽しめるスポットも。
〈篠栗珈琲焙煎所〉は、その名の通りの焙煎所に併設したカフェ。
イタリア・ペトロンチーニ社製の大型焙煎機が稼働しているお隣で、
「TOP of TOP」と呼ばれるスペシャルティコーヒーがいただけます。
「COE(Cup of Excellence)」とは、コーヒーの国際的な品評会組織であり、
その年に収穫されたコーヒーのうち最高品質のものに与えられる称号のこと。
篠栗珈琲焙煎所にはCOEの国際審査員が4名在籍しており、
彼らがカッピングフォーマットに従って選び抜いたコーヒー豆が「TOP of TOP」です。
「CLEAN CUP(コーヒーのクリアさ)」と
「SWEETNESS(コーヒーの甘さ)」にこだわり、
日本の風土に合ったスペシャルティコーヒーをつくりあげています。
世界から届くスペシャルなコーヒー豆は、カフェのガラスの向こうにある
焙煎室のオートメーション化されたプロセスの中で厳しく選別され、
さらに熟練の焙煎士たちが五感を研ぎ澄ませて焙煎。
季節や天候によって少しずつ変わる条件のもとで細やかに調整し、
コーヒー豆の特色を最大限に引き出しています。
福岡の伝統工芸品〈上野焼(あがのやき)〉のコーヒーカップで
提供されるコーヒー「TOP of TOP」(1500円)。
生産者の情熱が注がれた希少なコーヒーは、なくなり次第ラインナップが変わります。
一期一会の出会いを感じながら味わうコーヒーは、
“頑張っている自分へのご褒美”にぴったりです。
和の設えを感じさせるインテリアには、オーナーの同級生である
日本画家の井手康人さんが手がけた大きな日本画が飾られています。
描かれているのは焙煎所のすぐ近く、篠栗九大の森の風景です。
ガラス越しに焙煎室を眺めながら、カウンターで読書しながら、
お店の外に広がる篠栗の自然を眺めながら……
座る場所によって見える景色も楽しみ方も変わるため、
何度も足を運びたくなるカフェです。
information
篠栗珈琲焙煎所
*価格はすべて税込です。
からの記事と詳細 ( 週末の福岡・篠栗町ドライブで、そろそろ見頃な薔薇と珈琲の香りを楽しむ - コロカル )
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