帯広市内の自由ケ丘温泉(自由が丘4、鳥谷繁樹代表)で5日、端午の節句に合わせて「菖蒲(しょうぶ)湯」が登場し、入浴客を楽しませた。
中国では厄払いや薬草としてショウブを湯に入れる風習がある。武道などを重んじる意味の「尚武」と読みが同じで、葉が剣先に似ていることなどから、日本でも男児の成長を願う縁起物として江戸時代に定着したとされる。
同温泉では2018年から毎年、「お風呂とかかわる日本の風習に触れて、知ってほしい」と続けている。今年も知人から取り寄せた約100本の香りショウブを男女の岩風呂それぞれに浮かべた。
午前10時半の開店から早速入浴客が詰め掛け、毎年来ている常連客の塩田好伸さん(73)=帯広=は「良い香りとやさしいお湯で良い気分になれた」と気持ちよさそうに漬かっていた。(菊地正人)
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