5月末に東京都で開催された「オリーブジャパン2024 国際オリーブオイルコンテスト」(日本オリーブオイルソムリエ協会主催)で、奈良県王寺町の農園「ヤマトファーム」の代表、池田興仁(おきひと)さん(65)が手がけた2品が入賞した。池田さんは「これを機に、オリーブオイルを王寺町の特産品としてPRしていきたい」と意気込んでいる。
コンテストは、イタリアやスペインなど28カ国から選りすぐりのオリーブオイル計766品が出品。世界有数のオリーブオイルテイスターたちが審査員となり、最優秀賞8品▽金賞318品-などが選出された。
池田さんが出品した「大和のしずく エキストラバージンオリーブオイル ピクアル」は、審査員から「青リンゴと甘いトマトの香り。心地よいこってりとした甘さと控えめな苦さと辛さを持つ」と好評を得て金賞を受賞。ネバディロブランコなど3種のオリーブをブレンドした「大和のしずく エキストラバージンオリーブオイル(ブレンド)」も銀賞を受賞した。
池田さんは雨が少ない王寺町がオリーブの国内の主要産地である小豆島(香川県)に近い気候であることに着目し、平成26年に私有地に苗木16本を植えてオリーブの栽培をスタート。その後徐々に栽培数を増やし、現在は8カ所の農園で計約1500本を育てているほか、オリーブの栽培を始める人の指導も行っている。
池田さんは今回、「力試しのつもり」で初出品したといい、「このような賞をいただけたことはとてもうれしい」と笑顔。「王寺町でオリーブを栽培する人がもっと増え、オリーブオイルが王寺町の特産品として広まれば」と話している。
池田さんのオリーブオイルは、王寺町の複合施設「リーベル王寺」内の雪丸cafeポエムなどで購入できる。
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