2019年の参院選挙で広島選挙区から当選後、公職選挙法違反(買収)の罪で逮捕され、有罪判決を言い渡された参院議員・河井案里被告(47)=自民離党=は3日、山東昭子参院議長宛てに辞職願を提出し、認められた。参院広島補欠選挙は衆院北海道2区、参院長野選挙区と同じ4月25日投開票となる。元法相で、夫の河井克行被告は無罪主張を継続しており、河井被告夫妻の選挙買収事件は大きな局面を迎えた。 【写真】1億5千万円疑惑はこの大物政治家にも波及?
「案里被告は控訴すると信じていたから、辞職願はびっくりした」 自民党幹部は驚きの表情を隠せない。 その要因の一つが、4月25日投開票に衆参で3つの選挙区で一斉に行われる補欠選挙だ。吉川貴盛元農相が、養鶏疑惑で議員辞職した衆院北海道2区と羽田元国交相が新型コロナウイルスで急死した、参院長野選挙区ですでに補欠選挙が決まっている。 昨年6月に河井被告夫妻が逮捕されて以降、補欠選挙について、自民党内では議論されていた。克行被告の衆院広島3区は、公明党の斉藤鉄夫副代表が小選挙区で出馬表明。自民党も追認した。だが、参院広島選挙区までは、手が回っていなかった。 「案里被告は一審で有罪なら控訴、それでもダメなら上告と最後まで戦う意向と聞いていた。もともと自民党サイドで弁護士もつけていたこともあって、参院広島選挙区はすぐには決める必要がないと考えていた。広島は総裁候補の一人、岸田文雄衆院議員の地元ですから、任せるしかない」(前出・自民党幹部) 自民党は衆院北海道2区については、独自候補の擁立を断念。参院長野選挙区は、羽田氏の実弟、次郎氏が出馬する見込みで自民党としては厳しい情勢だ。案里被告の議員辞職で時間がなく、候補擁立は厳しく、自民党の補欠選挙「3連敗」がほぼ決まった同然だ。 最も頭を痛めるのは、菅義偉首相だ。菅首相が官房長官だった一昨年の参院選では、何度も広島に入り、案里被告と一緒にパンケーキまで頬張る動画まで公開した。メディアでは4月の補欠選挙に合わせて、菅首相と案里被告のツーショットが繰り返し報じられることになる。
からの記事と詳細 ( 菅首相が恐れる河井案里参院議員辞職で4月の補選3連敗 1億5千万円の”秘密の暴露”〈週刊朝日〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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