都内で午後9時までの時短要請が続く中、厚生労働省の職員23人が深夜まで銀座で送別会を開いていました。感染対策は取られておらず、課長は更迭。政府や与野党から怒りの声が上がりました。大人数での会食は増えていて、飲食店側も悩みを抱えています。
■夜桜“禁酒”の中…23人送別会
30日夜、東京・上野公園では、都の担当者によるパトロールが行われていました。夜桜を楽しむ人が集まる中、禁止する飲酒などをしていないか、目を光らせていました。この日は、注意するような行為は見られませんでした。 大学生(22) 「質素にやるというか、静かに花見、という形になりましたね」 多くの人が自粛を強いられる中、物議を醸す問題が明らかになりました。 緊急事態宣言が解除されていた先週水曜日(24日)。銀座のビルに入っている居酒屋に、厚労省の職員が大人数で集まっていました。 午後9時までの時短営業が要請されている中、同省老健局の23人が、午前零時近くまで送別会をしていました。課長を含め、課の職員の3分の2が参加していました。
■居酒屋代表「こんな大人数は…」
30日夜、この居酒屋の代表から話を聞くことができました。 ――これだけの大人数の予約はありましたか? 代表 「昨年の緊急事態宣言以降、20名以上の団体は当社としては多分初めてでした。忘年会シーズンでも10名前後が多かったので、こんなに多い人数は久しぶりだったかなと思います」 ――23人がいたのは、どういう部屋ですか? 「2か所使っていますが、最大で20名が入る部屋と、15名が入る部屋です」 ――お店としての感染対策は? 「通常の店よりは広く、動線も大きく取っているので、例えば20名が入る部屋と、15名が入る部屋の間に2mくらいの通路があるので、特に問題はなかったかと思います」 店としては、検温や消毒など基本的な感染対策を徹底しているといいます。 ――時間が延びてしまった原因は? 「非常に難しいところではあると思うのですが、オファーがありました。そもそも19時スタートで21時までの予定だったのが、どうしても残業で遅れてしまうと。なのでその分、何とか(時間を)延ばせないかと。私どもとしては、逆に申し訳ない。お客様のことを守れなかったということが事実ですので、厚労省の方々に申し訳ないなという気持ちを持っております」
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