楽天は1日、ロッテ8回戦(楽天生命パーク)に3-0で勝利し、首位をキープした。米大リーグ、ヤンキースから8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)が先発し、6回5安打6三振無失点の力投で、今季2勝目を挙げた。チームの4連勝に貢献し、自身は本拠地で渡米前の2012年8月から16連勝を飾った。【6面にも楽天】
決して下を向かなかった。田中将は再三のピンチを切り抜け「己に負けなかった」。今季2勝目を手にし、胸をなでおろした。
「常に走者を背負うような状況で、すごくストレスがたまり、みている皆さんにもストレスがすごくたまったと思います。そんな中でも無失点で切り抜けられて良かったです」
気温14度、冷たい雨にも、言い訳は一切なし。本拠地に集まった7914人の前で、6回5安打無失点。全球種を操れず、苦しみながらも、マウンド上で修正した。
見せ場は五回2死二、三塁のピンチ。ロッテの3番・中村奨を「一番力が入った」とこの日最速の149キロの直球で遊ゴロに仕留め、ほえた。プロの世界は結果がすべて。三者凡退に斬ったのは四回のみだったが、無失点で救援陣にバトンを渡した。
「直球は前回登板よりも良かったです。きょうみたいな試合もある。それが野球だと思うので。球数がかさみながらも、粘りながらしっかりと形にできた」
午前10時27分。宮城県沖を震源とする震度5強の地震が発生した。グラウンドでは野手陣がすでに練習を開始しており、一時中断となった。先発の田中将は球場入り前で「緊急地震速報のアラートが鳴って、揺れましたね」という。不測の事態にも、動じることはなかった。
杜の都で、またも勝負強さを発揮した。2012年8月26日の日本ハム戦(当時Kスタ宮城)を起点に、本拠地では自身16連勝。ヒーローインタビューでは「こんな天気なので風邪をひかないように気を付けてください。きょうはありがとうございました」とファンの応援に感謝した。
チームは2分けを挟んで今季最多の4連勝。石井監督は「四球で苦しむことなく、球の質もすごく良かった。全体的に登板回数を重ねて精度が増してきた」と高評価した。田中将の投球が“熟成”する日は近い。(広岡浩二)
データBOX
楽天・田中将が今季2勝目。本拠地・楽天生命パークでは4月24日の西武戦に続く今季2勝目で、渡米前の2012年8月26日の日本ハム戦から16連勝となった。同一球場で16連勝したのは、中日・浅尾拓也が10-13年にナゴヤドームで記録して以来。過去には平和台球場で、西鉄・河村久文が1954-55年に21連勝、西鉄・稲尾和久が57-58年に17連勝をマーク。東京スタジアムで、ロッテ・成田文男が70-71年に16連勝している。
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