サッカーJリーグ・ヴィッセル神戸の本拠地、ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で31日午前、神戸市による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が始まった。当面は1日1000人規模に接種し、段階的に約5000人に増やす計画だ。遠方の医師がオンラインで予診にあたるシステムも1台用意し、この日は福岡市の医師が対応した。
神戸市によると、大規模接種会場でのオンライン予診は全国初の試みという。
初日に訪れたのは市内在住の65歳以上の高齢者で、1040人の予約枠はすべて埋まった。来場者はメインスタンド下の普段は一般の立ち入り禁止のエリアで予診を行い、通路に設けられた13のブースで看護師による接種を受けた。ワクチンは米製薬大手ファイザー製を使う。
スタジアムの近所に住む女性(81)は「イベントなどでもよく来るので、ここで接種しようと申し込んだ。中は広いが案内の人も多く迷わずに済んだ」と話した。中央区の男性(70)は「スタジアムに来るのは初めて。スタッフが多くて圧倒されたが、スムーズに接種できて安心した」と笑顔を見せた。
会場は午前10時~午後7時に受け付け、サッカー日本代表戦(6月11日)など一部を除いて、試合が開催される日でも開場するという。ヴィッセル神戸のスポンサーである楽天グループや地元の神戸大などが会場の運営や医療スタッフの派遣で協力する。
神戸市健康局の岡田宏二担当局長は31日、「当面の接種会場の体制が整い、一日も早く市民に接種してもらいたい」と話した。楽天グループで会場運営を統括する幅屋太氏は「迅速、効率で安全安心な接種に徹底的にこだわり準備した。産官学連携のモデルケースにしたい」と強調した。
ワクチン接種を加速させるため神戸市は2カ所の大規模接種会場を独自に整備し、25日に神戸ハーバーランドセンタービル(同市中央区)の会場で接種を始めている。2会場の運用を軌道に乗せることで、現時点で1日約7300人の市内の接種規模を7月下旬には約1万9000人に増やす方針。6月中旬には60~64歳への接種を始められる見通しとしている。
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