東京都立川市曙町2のホテルで1日、30代女性と20代男性が刺され、女性が死亡、男性が重傷を負った事件で、女性が現場の部屋に入室して10分以内に被害にあっていたことが捜査関係者への取材で判明した。また、捜査本部は2日、女性の身元について、相模原市緑区根小屋、店員、守屋径(こみち)さん(31)と発表。警視庁は殺人容疑で逃げた男性の行方を追っている。
捜査関係者によると、ホテルの防犯カメラには逃走した男性が部屋に入った後、1日午後3時半ごろに守屋さんが入室する姿が映っていた。10分もしないうちに2人はトラブルとなり、守屋さんが電話で助けを求め、駆け付けた勤務先の被害男性が部屋をノックしたところ、ドアが開いて刺されたという。被害男性は同3時45分ごろに「刺された。助けて。死にたくない」と119番していた。
守屋さんは室内のベッド脇に倒れており、胸など70カ所以上を刺されていた。凶器とみられる血のついた包丁(刃渡り約20センチ)は廊下の壁に刺さっていたという。逃げた男性は上下黒っぽい衣服とマスク姿で、黒っぽいリュックを背負って逃走したとみられている。【最上和喜、鈴木拓也、木原真希】
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