日本が、タイブレークの末に米国から劇的なサヨナラ勝利を収め、準決勝進出を決めた。

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侍の柱、田中将大投手(32)がフル回転を誓った。満を持して東京五輪初登板初先発も、3回2/3を6安打3失点。2点を先制した直後の4回に3本の適時打を打たれ逆転を許し、今季公式戦では1度もなかったイニング途中での降板を喫した。WBC、プレミア12を含めた主要3大会、通算12試合目の登板で初の複数失点も「今日の結果は悔しいですし、つらいですけど、まだ終わったわけじゃないので。前を向いて、次の登板に備えて準備したい」と顔を上げた。

1次リーグの順位次第で登板日が1日、もしくは2日となる変則調整を強いられた。「まずまず」の状態で3回まで無失点も、2巡目につかまった。降板直後はベンチでうなだれたが、続くピンチをしのいだ岩崎をいち早く出迎えた。「本当にいい勝ち方。最高の結果になったと思います」。建山投手コーチは田中将の7日決勝戦での登板を「もちろんその可能性もあります」と示唆。金メダルをかけた総力戦となった場合、中4日での救援登板もありそうだ。

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