かんきつ類の生産と加工品販売に取り組むシトライカンパニー(熱海市)は11日、熱海特産ダイダイの花「ネロリ」の摘花体験会を同市上多賀の果樹園で開いた。香料や飲食、ホテルなどの業界関係者約40人が参加し、香り高いネロリを用いた新しい商品やサービスの構想を膨らませた。
今季のネロリは暖かい日が続いた影響で、例年より早い4月下旬から5月上旬にかけて一斉に開花。75アールの果樹園内にほのかな香りが漂った。精油販売のアットアロマ(東京都)の担当者は枝先のネロリを摘み、「優しくて甘い。バランスの良い香り」と評価した。
シトライカンパニーと共同事業を展開する静岡大農学部園芸イノベーション学研究室も、この日の摘花体験会に参画した。松本和浩教授(農学)は専門的な見地から「ネロリは咲き始めのころが最も香りがいい」と参加者に助言した。
シトライカンパニーは2019年、後継者難に悩む地元ダイダイ農家から承継を受けた。市内ではダイダイを用いたサワーやジャムなどが開発され、販路が広がりつつある。岡野谷伸一郎代表は「熱海のダイダイを次世代に残し、魅力を世界に広げたい」と話した。
(熱海支局・鈴木文之)
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