例年、桂木ゆずの搾汁作業は１１月上旬から１２月上旬にかけて実施。小堀代表によると、今年のゆずは、雨の多い天候の中でも無農薬で栽培されることもあり、表面に黒い斑点が出るものが多く、見た目はあまり良くないが、質は例年に劣らない出来ばえという。 江戸時代からその香りで人気が高い桂木ゆずは、人の目と手でチェックされながら、洗浄、搾汁、パック充てんが行われる。搾汁の前後に運搬などでも人手を要し、重さもあるためプロ格闘家も悲鳴を上げるほどの重労働になるという。 この日は小堀代表ほか６人のスタッフが、２０人近い生産者から運び込まれた４トントラック２台分のゆずを５時間ほどかけて絞った。桂木ゆずの果汁はポン酢やジュース、皮は漬物や菓子の香りづけなどに使われてきた。地元の学校給食でも人気だ。「今後は最近話題のクラフトコーラなどに積極的に活用していきたい」と小堀代表は意欲を見せる。 香りの成分は果皮に含まれる油分に含まれるため、ポン酢などの果汁を使った製品は液面に浮遊層があるものの方がお薦めという。
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