広島県呉市の谷本誠一市議（65）が飛行機の中でマスク着用を拒否し、出発を遅らせたとして、同市議会は9日に代表者会議を開き、同議会で初となる政治倫理審査会（政倫審）の設置を決めた。初回は17日に開かれる。
谷本氏などによると、谷本氏は6日午前、北海道の釧路空港で羽田行きの旅客機に搭乗した際、客室乗務員からマスクの着用を求められたが拒否。複数回の説得にも応じず、同乗者1人とともに降ろされ、旅客機の出発が1時間余り遅れた。その後、警察による事情聴取も受けたという。
谷本氏は5日に釧路市内で講演し、呉市に戻る途中だった。取材に対し「マスク着用の強制は明らかな憲法違反。離陸が遅れたのは、強制した航空会社の責任だ」としている。
代表者会議は谷本氏の行為が同議会が定める政治倫理条例に違反する疑いがあるとして審査を求めた。【池田一生】
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