2022年9月28日 18:00
第75回カンヌ国際映画祭監督週間においてクィア・パルムに選出され、フランスで注目される新鋭レア・ミシウス監督最新作「ファイブ・デビルズ」が、11月18日公開される。
アルノー・デプレシャン「イスマエルの亡霊たち」、ジャック・オーディアール「パリ13区」、クレール・ドゥニ「Stars at Noon(英題)」などフランスの巨匠たちの脚本を手掛けてきたミシウス監督。セリーヌ・シアマ、ジュリア・デュクルノーに続く才能として、フランスで期待される新鋭の日本劇場初公開となる。
初監督作「アヴァ」に続く長編2作目となる本作は、香りの能力でタイムリープする少女とその家族の物語。嗅覚に不思議な力をもつ少女はこっそり母の香りを集めている。そんな彼女の前に突然、謎の叔母が現れたことをきっかけに彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へと向かっていく。
主演は「アデル、ブルーは熱い色」のアデル・エグザルコプロス。能力者の娘をもち、自身もある秘密を抱える母親役を熱演。怪しげな家族ドラマはSFの世界へ突入し、やがて情熱的な愛の物語がカンヌを魅了した。また、「ファイブ・デビルズ」という架空の村を35ミリフィルムで、美しく恐ろしく、どこか懐かしく捉えており、ミシウス監督が「ツイン・ピークス」「シャイニング」「アス」に影響を受けたと語るオマージュシーン、傑作スリラーへのリスペクトも見どころだ。
11月18日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国公開。
(映画.com速報)
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