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Wednesday, October 19, 2022

伊丹郷町編3 香り漂うおいしい朝 - 読売新聞オンライン

 伊丹市の三軒寺前広場で毎月1回、コーヒーやカレー、鶏がらラーメンなどの香りが漂う朝がある。

 簡易テーブルが置かれ、ハンバーガー、チキンカレー、ベーグル、抹茶ラテなどの飲食店や雑貨やアクセサリーなどを売るテントが並ぶ。

 にぎわいづくりを目指して「イタミ朝マルシェ」の名称でスタートしたのは10年前。伊丹は日本酒というイメージがあり、飲み歩きの大人向けのイベントが目立つ。そんな中でのファミリー層へのアプローチだった。

 2年前に市内で開業した「いたみベーカリー」も出店の常連だ。北海道産の有機全粒粉や淡路島の塩など材料にこだわる。水は広場東側で市民が自由に める伊丹老松酒造の井戸水「老松丹水」を使い、日本酒の生●(きもと)造りの手法を取り入れている。

 「すごい。大きなパン」。直径約30センチのドーム形の自慢のパンに通りかかった子どもが歓声を上げる。パンの名は「伊丹(パン・オ・ルヴァン・ビオ)」。店主の山中政弘さん(37)は「お客さんとの会話が楽しい。イベント限定の商品も置いています」と話す。

 広場にシンボルとして立つ銀色のオブジェは、人々の交流を波で表現しているという。〈波〉が長く、そして面白く続いている。

(イラストは切畑水葉さん)

※「●」は酉に元

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