嗅覚は五感の中で唯一、本能や感情さらに記憶を司る大脳辺縁系にダイレクトに働きかけるため、香りは嗅覚を通して脳に直接アプローチができる。
ブレインスリープは、香りが、多くの人の抱えている心と体の緊張を緩和し、睡眠改善にも繋がる可能性があるとの考えからこのほど、その効果を可視化するために香りに30年以上向き合い、その可能性に着目してきたフィッツコーポレーションとともに、「香りが睡眠に与える影響についての検証」を実施した。検証の詳細は次の通り。
香りで寝つき・目覚めの良さ・睡眠効率が改善傾向になることが明らかに
本検証では、香料が睡眠に与える影響の検証(寝つき・中途覚醒・目覚めの良さ・睡眠効率)を、20〜60代の12名を対象に実施した。
睡眠状態の評価は、客観指標として活動量測定、主観的指標としてVAS(Visual Analogue Scale)法を用いたアンケートにより実施した。検証に使用した香料は、別途リラックス効果が確認された3種の香料を使用した。
【検証概要】
被験者:普段の睡眠において不満を抱えている20〜60代の男女12名
試験方法:クロスオーバー試験
測定項目:活動量、VAS(Visual Analogue Scale)法を用いたアンケート評価
【検証結果】
被験者12名の全体解析の結果、3種類の香料のうち好みの香りを就寝中に嗅ぐことにより、目覚めの良さを示す指標である離床潜時は*1、香りなしの場合の6.8±1.1分に比べて、香りありの場合では3.4±0.4分と有意に減少した。また、睡眠効率*2についても向上する傾向が確認された。
*1 離床潜時:最終覚醒から起床までの時間。目覚めの良さの指標
*2 睡眠効率:就床時間のうち実際に眠っていた時間の割合
また、被験者12名のうち朝の目覚めに不満を感じている被験者(9名)*3に絞った場合のクロス解析においては、離床潜時に加えて、寝つきの良さを示す睡眠潜時*4や睡眠効率の睡眠指標が統計上有意なレベルで改善することが確認された。
なお、中途覚醒時間*5については、減少傾向はあるものの、統計的な優位を示せるほどの差は見られなかった。
*3 被験者:事前に実施したアンケートにおいて、普段の目覚めのスッキリ感を10点満点中6点未満と回答した者
*4 睡眠潜時:就床から入眠までに要した時間。寝つきの指標
*5 中途覚醒時間:入眠から翌朝の最後の覚醒までの時間(睡眠時間)のうち、覚醒していた時間
【検証考察】
全体結果では、活動量測定から好みの香りを嗅ぐことは目覚めの良さを改善する効果がある可能性が示唆された。また、睡眠効率の改善傾向も確認されたことから、本検証で用いた香料を嗅ぐことにより睡眠の質向上に寄与する可能性も示唆されたといえる。
出典元:株式会社ブレインスリープ
構成/こじへい
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