失うことで、その存在の大きさに改めて気がつくことはよくあります。別に、別れた恋人の話がしたいのではなく、ここで話したいのは匂いについて…。マスクとともに過ごす生活が長く続いたことで、季節によって変わる街の匂いや空間の香り、出会う人の匂いなど、暮らしの中で嗅覚を意識する場面が極端に減りました。
これまでどおりに暮らしていても、「何か物足りない…」と香りの持つ力に意識を新たにした人も多くいることでしょう。ステイホーム期間中にアロマキャンドルが売り上げを大きく伸ばしたり、料理ごとにペアリングした香りと楽しむフレンチが今話題になっていることも、そのことと無関係ではないかもしれません。
そんな折、「アンリ・ジャック(HENRY JACQUES)」がようやく日本でブティックをオープンするという知らせが届きました。
アンリ・ジャックとはフランス生まれのフレグランスメゾンで、半世紀近い間、創業一族によって大切に育てられてきた名門です。工場で大量生産される香水が市場に多く出回るなか、アンリ・ジャックでは独創的な職人の熟練した技巧による香水づくりが今も頑なに守り続けられています。工房を構えているのは、香水の都と呼ばれる一大産地フランス南東部の街グラース。世界各地から集められた希少性の高い天然素材をもとに、伝統的な製法によって調香師たちがひとつひとつ手作業で香水をつくり出しているのです。
伝統を重んじながらも、常に革新を続け生み出される香水の品質は極めて高く、例えばコレクションの中心となる「レ・エッセンスシリーズ」は香料濃度が約100%という超純粋なエッセンスで、たった1滴で芳醇かつ上品な香りを放つというほど。
当初は完全オーダーメイドのみの販売でしたが、2014年からはそれまでに手掛けてきた膨大なレシピの中から厳選したラインナップを復刻させて販売をスタート。より多くの人が、自分だけの香りをより見つけやすくなっています。
現在はパリのモンテーニュ通り2番地の旗艦店をはじめ、ロンドン、ドバイ、シンガポール、ビバリーヒルズなどにブティックを展開。このたび、銀座並木通りにオープンする銀座店は日本唯一の拠点であり、世界でもわずか10店舗ある中の一つとなります。
気になるブティック内は、クラシカルなパリのアパルトマンのような温かい空間にデザイン。落ち着いた茶色を基調としたオーク材の壁やキャビネット、シェブロンパターンの床で心地よくも洗練された雰囲気が漂います。そして、ブティック内にはVIPルームを完備し、プライベートな空間も確保。ゆったりと香水を選ぶ時間を楽しめるはず。オープン日は2023年4月24日(月)です。
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●アンリ・ジャック銀座
住所/東京都中央区銀座7-6-19
TEL/03-3289-0068
時間/11:00~19:00(火曜定休)
からの記事と詳細 ( 香り高きアンリ・ジャック。東京・銀座に日本一号店をオープン - Esquire(エスクァイア 日本版) )
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