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Friday, April 5, 2024

ライオン、AI診断活用し宇宙飛行士の好みの香りを提案|週刊粧業オンライン - 週刊粧業オンライン

 ライオンは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「第2回 宇宙生活/地上生活に共通する課題を解決する生活用品アイデア募集」にて、快適な生活を実現するために、宇宙生活のニオイに着目し、肌に軽くなじませることで気になるニオイの低減や香りを楽しむことができるスティックタイプの「relaXspace A(リラックスペースエー)」を提案し、同社として2回目となる国際宇宙ステーション(ISS)への搭載が決定した。

 今回、閉鎖環境における「ニオイ」や「気持ちと身体のバランス」を整えるという宇宙生活の課題を解決するアイデアが評価された。

 宇宙飛行士向けの香り提案には、900通り以上の組み合わせから好みの香りを提案する同社独自のアルゴリズム(AI診断)を活用した。JAXAにおいて、2023年7月に「ISS搭載可」と評価され、2025年以降に計画されている油井亀美也宇宙飛行士のISS長期滞在時に搭載される。

 ISSに滞在する宇宙飛行士は、食事や運動、トイレやごみ処理などの日常生活を閉鎖的環境の中で行っている。また、ISSでは空気を循環させて生活しているが、ニオイが滞留しやすい場所もあり、滞在中のニオイ対策に課題があった。さらに、生活空間と仕事場が同じ空間であることから、毎日が単調になりがちなため、衣服の着替えや朝夕のカンファレンスによる気持ちの切り替え、地球を眺めることによるリラックスなどで、気持ちと身体のバランスを整えている。

 同社は、こうした現状に対し、閉鎖環境における「ニオイ」や「気持ちと身体のバランス」に着目。長年培ってきた香り設計技術を活用しアイデアを検討した。

 今回開発したスティックタイプの「relaXspace A(リラックスペースエー)」は、汗・トイレ・ゴミなどのニオイが気になる時や、気持ちを切り替えたい時など、シーンに合わせて使い分けできる。同社独自の香り設計技術で、肌に軽くなじませることで、気になるニオイの低減や、使用者の好みに合った香りを楽しむことができる。今回、全16種の香りから3種(ピュアソープ、苔寺、ウッディフレッシュ)を油井宇宙飛行士向けに選定した。

 今後の可能性について同社は、「災害時の制限された生活環境におけるニオイ対策や、テレワークの普及により起こりがちな『仕事とプライベートの区別ができない』状況を改善するなど、宇宙にとどまらない活用が可能であり、さらなる活用シーンの広がりを検討していく」という。

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