新緑に包まれた園内を色とりどりに彩る「バラ祭り2024」が7日、香川県坂出市の番の州公園で始まった。ツルバラ花壇などに約140種220株が咲き誇り、来園者の目を楽しませている。19日まで。
祭りは2014年から毎年開催。日程は例年2日間程度だったが、今年はバラの開花期間に合わせ、初めて13日間に延長した。
同園南駐車場付近には、20年に地元漁業者から譲り受けた高さ約1・8メートル、幅約70メートルの漁網を活用した「ツルバラ花壇」を設置。直径8センチほどで濃いピンク色の花を咲かせるパレードや、黄色い花が日を追うごとに白く変化していく様子が面白いフィリスバイドなど34種が並んでいる。
漁網のツルバラ花壇北側にはフランスのバラを中心に約40株植栽したフレンチローズ花壇、運動広場南側には約100株の四季咲きバラ花壇もあり、園内一円がバラの香りに包まれている。夫婦で訪れた丸亀市大手町の宮野博子さん(76)は「さまざまな品種を一カ所で見られるのが魅力的。花それぞれに違う香りも楽しめた」と笑顔で話した。
同園を管理する坂出緩衝緑地管理事務所によると、今年は平年通り4月中旬頃に開花がスタートし、色づきや形も良好という。今後はローラダボー、ヴェルメールなどの品種が順次開花し、今月下旬まで楽しめそうだという。
11、12両日午前10時~午後3時、園内で飲食物の販売ブースを設置。12日には裏千家淡交会坂出分会による「バラ園茶会」もある。
(四国新聞・2024/05/08掲載)
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