君はあの日の私を恨んでいるだろうか。
主人と3歳の娘がペットショップで一目惚(ぼ)れして、我が家にやってきた君。ツヤのある黒毛に、白くて丸いまゆ毛、ピンと立った三角の耳が特徴の可愛(かわい)い君。そんな君を一度は返品しに行った私。
でもそれから縁があって、16年間も一緒に過ごしたね。
番犬には向いてなかったけど、畳屋さんとガス配達のおじさんには吠(ほ)えながら尻尾をふって愛想していたね。
散歩中に出会うワンコに興味を示さなかったけど、近所のメス犬親子とは仲良しだったね。君はオスなんだと実感したよ。
しかし君を語るのに欠かせないのは、脱走談だ。たいがい散歩コースか近くの中学校グラウンドで遊んでいるのだが、一度は野球部の部活中に乱入して生徒が追いかけても、君はうれしくて楽しくて走り回ってばかり。
若いときは何度も脱走して家族を心配させたけど、忘れないでいてほしいのは、その度に近所の人が電話をくれたり、様子を見に来てくれたり、時には家に連れて帰ってもらったこと。ここ数年は鳴いて迷惑をかけてしまったけれど、君に関わってくれたすべての人とワンコに感謝しなきゃね。
気持ちの整理をしようとペンをとったけど、君と過ごした日々を思い出しては、涙が溢(あふ)れ出てくるよ。今はまだ君を失った事実と後悔の念が渦巻いているよ。
甲野 祥子 45 広島県安芸高田市
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February 14, 2020 at 03:00AM
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【朝晴れエッセー】君との16年間・2月14日 - 産経ニュース
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