米俳優トム・ハンクス(63)が、「コロナ」という名前のために学校でいじめられている少年にスミス・コロナ社のタイプライターをプレゼントしたと報じられた。

新作映画の撮影のために訪れていたオーストラリアで新型コロナウイルスに感染して回復したハンクスは、同国に住む8歳の少年コロナ君からお見舞いの手紙を受け取った。手紙の中で少年は、コロナという自分の名前は好きだけど、コロナウイルスを連想させることからいじめにあっていると打ち明けた。これに心を痛めたハンクスは「このタイプライターは君にふさわしい。大人に使い方を教えてもらい、また僕に返事を書くのに使って欲しい」。自らも愛用する「コロナ」ブランドのタイプライターを贈ったという。

ハンクスはビンテージタイプライターの収集家として知られ、タイプライターには並々ならぬ愛着を持っている。「好き」が高じてタイプライターアプリまで開発している。ハンクスはコロナ君にプレゼントしたタイプライターをオーストラリアにも持参していたと手紙の中で明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)