春が過ぎ、初夏の気配が色濃くなると、新茶の季節がやってくる。すっきりと澄んだ緑と甘やかな味わいが、自粛続きのいつもの暮らしにさわやかな季節を運んでくれることだろう。(津川綾子)
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「茶といふよりも、若葉の雫を啜(すす)るといふ感じ」
作家、岡本かの子(1889~1939)が随筆「新茶」につづった一節は、その味わいのみずみずしさを端的に伝える。
季節の移ろいを伝える二十四節気の「清明」(今年は4月4日)を過ぎた頃から、それまで堅かった茶の木の小さな芽が徐々にふくらみ、やがて柔らかな双葉を開く。
「一芯二葉の新芽は、茶の木が冬を越す間、じっとためてきた養分をふんだんに含んだもの。その新芽を摘んでできた新茶の味わいは、また格別です」と話すのは、中村順行・静岡県立大学茶学総合研究センター長。
中村さんによると、新茶は、夏や秋の茶と比べ、アミノ酸が豊富。飲むとまず舌にうまみを感じ、やがてのどの奥にほんのり甘みが漂うという。
他の時期のお茶にはない香りも特徴。「みずみずしく、青々としたかぐわしさ。その香りも、はしりのお茶ならではのもの」と話す。
ストレスを和らげる
甘く、まろやかなうまみのもとになる成分「テアニン」は、お茶に特有のアミノ酸。同センターの研究によると、このテアニンにはストレス緩和の効果が確認されているという。お茶に含まれるアミノ酸は、およそ20種類。含有量で見ると、テアニンはお茶のアミノ酸のほぼ半分を占める。
「お茶を飲むとほっとするのは、このテアニンの働きもあるでしょう」(中村さん)。また緑茶のカテキンには、抗酸化機能や免疫機能を高める効果も確認されているそうだ。
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May 10, 2020 at 05:26AM
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