「俺、肺炎かな」。呼吸が荒れる中で言葉を紡いだ後、会話は途切れた。新型コロナウイルス感染症により、53歳で亡くなった立憲民主党の羽田雄一郎参院議員。「雄ちゃん」と呼び、家族ぐるみで付き合ってきた同党の福山哲郎幹事長が28日、羽田さんがPCR検査の直前に容体が急変した経緯などを明らかにした。
福山幹事長によると、羽田さんは24日深夜に38・6度の発熱があり、翌日にPCR検査の予約を27日午後3時45分に入れた。その後、都内の自宅で過ごし、検査当日に秘書が自宅に迎えに行った。
しかし、車で秘書と一緒に診療所に向かう途中、羽田さんの呼吸が荒くなり、「俺、肺炎かな」という言葉を最後に会話が途切れた。秘書が慌てて後部座席のドアを開け、羽田さんに声をかけたが、容体が急変していた。すぐに救急車を呼び、東京大付属病院に搬送されたが、到着前に死亡したという。
東京都監察医務院が検視し、死亡は27日午後4時半過ぎ、直接死因は新型コロナウイルス感染症と報告書をまとめた。現職の国会議員が新型コロナで亡くなるのは初めて。
羽田さんは24日深夜に発熱後、25日朝には36・5度になるなど熱が下がることもあったという。発熱を訴えてから検査日までに数日あったのは、予約するときに、そこしか空いていなかったからだという。
糖尿病や高脂血症、高血圧などの基礎疾患があったという羽田さん。福山幹事長は「50そこそこの若さの方が、発症してすぐにこういう危険な状態に陥ることがある。過度に甘く見ない方が良いんじゃないか」と沈痛な面持ちで語った。
さらに、「ネット上で流れている、会合に出て途中で倒れたなどの情報は事実では無い」と強調した。
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