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Monday, March 1, 2021

菅野君「世界的GKに」 JFAアカデミー福島、県内4人入校 - 福島民友

 震災と原発事故の影響で静岡県に一時的に移転しているサッカー選手育成機関「JFAアカデミー福島」の男子が4月、本来の拠点であるJヴィレッジ(楢葉町、広野町)に戻ってくる。再スタートを切るアカデミー福島。県内から今春入校する4人はJヴィレッジでのプレーに夢を膨らませている。

 現在小学6年生の4人は卒業後、広野中(広野町)に入学して3年間トレーニングに励む。Jヴィレッジスタジアムに隣接する男子寮で生活し、入校中に英会話を学んだり、海外遠征を経験したりして、世界で活躍できるトップ選手または人材への成長を目指す。

 4人のうちの一人、相馬市の相馬SCジュニアの菅野楓翔(ふうが)君(12)は「世界で活躍するゴールキーパー(GK)になりたい」と目標を語る。

 小学2年からGK一筋。大会を視察していたアカデミースカウトの目に留まり、監督の勧めを受けて入校試験を受験。緊張で手応えを感じる余裕はなかったが、ボールを怖がらない気持ちの強さやシュートへの反応の良さをアピールした。合格を知った母美香さん(35)は泣いて喜んでくれたという。

 菅野君は震災や原発事故で避難した時期もあったというが、2歳だったため記憶は少ない。Jヴィレッジが原発事故収束のため最前線基地となり、芝生のピッチが駐車場として使われていたことは写真で知った。菅野君は「こんなに大変なことが起きていたんだと思い知らされた」と話す。

 春からは親元を離れて寮で生活する。母は「大きく成長してほしい」と背中を押してくれた。菅野君は被災地出身の選手として「被災した福島のことも勉強した上でサッカーに取り組みたい」と力を込める。そして、サッカー場に送り迎えをしてくれた母への感謝の思いを胸に、夢への第一歩を踏みだそうとしている。

 福島県関係、女子は1人

 本県関係では、菅野君のほか、渡辺瞳也君、田村悠真君(松川SSS)中沢蓮君(パルアリーレ福島)が入校を予定している。女子の16期生には、星愛海さん(小名浜FCサッカースポ少)が入校予定。女子は2024年4月に本県に帰還する。

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