新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、仙台市内の高齢者に接種券が届いた1日以降、市のコールセンターに問い合わせが殺到した。接種場所や予約方法の記載がないためで、多い日には3000件を超える問い合わせがあったという。
接種券は2021年度に65歳になる人も含め、約27万人に送付された。
市はコールセンターを3月16日に開設。3月中(土日を除く12日間)の問い合わせは計387件だったが、4月に入って急増し、1日から9日正午までの問い合わせは計1万4440件に上った。大半が「予約はいつからできるのか」「どこで接種できるのか」といった内容だという。
市ワクチン接種推進室によると、国から供給されるワクチンの量が不明なため、具体的な時期や会場が決まっておらず、接種券に予約方法などを記載できなかったという。担当者は「混乱なくワクチン接種ができるように準備を進めている。接種開始まで券を大切に保管してもらいたい」と呼びかけている。
市は高齢者を対象としたワクチン接種について、4月中は特別養護老人ホームの入所者を優先して実施。医療機関での個別接種や市民センターなどでの集団接種は5月以降に行う方針で、予約受け付けなども始まっていない。【藤田花】
「早く受けたい」「ぬか喜びだった」
新型コロナのワクチン接種券を受け取った高齢者の間には困惑が広がっている。
仙台市青葉区の無職の女性(80)は、どこで接種できるのか知りたいと思いコールセンターに電話しようとしたが「友達にまだ接種は受けられないと言われた。早く受けたいがどうしたらいいか分からない」と話した。
青葉区で飲食店を経営する男性(71)は自宅に接種券が届き「これは早く打たなきゃ」とコールセンターに電話。しかし、「高齢者施設が先で、一般の高齢者の接種時期は5月ごろに分かると言われた」という。「ぬか喜びだった。接種券だけもらってもどうしようもない」とため息をついた。【面川美栄】
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