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Saturday, May 8, 2021

一家4人殺傷、事件前にナイフや催涙スプレー購入…容疑者ネット履歴 - 読売新聞

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 茨城県境町の住宅で2019年9月、一家4人が殺傷された事件で、茨城県警に殺人の疑いで逮捕された岡庭由征よしゆき容疑者(26)(埼玉県三郷市)が事件前、ナイフや催涙作用のあるスプレーを入手していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は事件で使われた凶器との関連などを調べている。

 発表によると、岡庭容疑者は19年9月23日午前0時40分頃、会社員小林光則さん(当時48歳)の自宅で、小林さんと妻の美和さん(当時50歳)の胸や首などを刃物で複数回刺すなどし、殺害した疑い。また、子供部屋にいた長男(14)は、足を切られるなどして重傷を負ったほか、同じ部屋にいた次女(13)は催涙スプレーを手にかけられ、軽傷を負った。

 捜査関係者によると、県警は当初、夫婦に恨みを持つ人物の犯行の可能性があるとみていたが、一家に目立ったトラブルは確認されなかったことから、捜査範囲を拡大した。

 同種事件の前科・前歴者らを調べる過程で、岡庭容疑者が、事件前にサバイバルナイフや催涙作用のあるスプレーを買い集めていたことがインターネットでの購入履歴などから判明した。

 県警は昨年11月、埼玉県警と合同捜査班を組み、自宅を殺人予備容疑で捜索。ナイフ十数本や、フラスコなどの実験器具、薬品、スマートフォンなど計600点を押収している。

 境町の殺害現場からは凶器となった刃物は見つかっていない。県警は岡庭容疑者と一家の接点について、現時点ではないとみて事件の背景を調べている。

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