そんなに思い詰めているわけではないし、切羽詰まっているわけでもない。が、運動部長大澤謙一郎はいささかムキになってテレビの中日-巨人をニラんでいた。
「何が起きるかわからんからなぁ」
結局、二回に3点を先制した中日が4-1とリードしたままケリがついた。先発投手が崩れると、いかに層の厚い巨人だって焦燥感にさいなまれた試合をしてしまう。
そのテーマなら阪神は経験豊富? だから慌てたりしない。そんなことで威張ってどうする。
「2008年は虎番キャップでして、覚えてますヮ。あの切なさ…。えっ、先輩はもう忘れたんですか」
2008年というと、そうです。阪神が順調に首位を走って、ほぼ独走。指揮官岡田彰布の采配もさえていた。5月に当時、電鉄社長の坂井信也氏がオーナーに就任して、チームは05年の優勝以来のV街道を快調に走っていたのだが…。
あえてこれ以上は書かない。坂井さんは「『星野仙一SD-岡田監督の常勝&上昇阪神を』と力強く宣言されたのが08年5月15日でした」と大澤はよく覚えていた。それもそのハズだョ。阪神は主砲金本知憲が打ち、赤星が走り、あの年の5月24日にセ・リーグ30勝一番乗り。その4日後の5月28日、なんと巨人はシーズン初の五割と苦戦しておったんですヮ。
それが、9月14日に阪神のマジックが消滅(6度目)して、巨人が大逆転して、当時の虎番キャップ(別に大澤には何の罪もないのだが)は連日、記者席で阿鼻叫喚でしたぞなもし。
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